お風呂と皮膚

2/6は風呂の日、 立春を過ぎてもまだまだ寒い日があります。

日本には温かいお風呂に浸かって体調を整える“湯治“という文化があります。


今朝テレビで銭湯のご主人が『日本独特のお風呂文化を大切にしたい、with コロナの銭湯の楽しみ方として会話はせずに“お湯の音を愉しみましょう“』と言っておられました。


子供の頃、銭湯が好きな祖父によく連れられて行った私にとって“お湯の音“は風情がある大好きな音のひとつです。  

お風呂の効果として温まることにより毛細血管の拡張により身体の隅々まで血流を促進します。新陳代謝を高め疲労物質や老廃物を取り除き、組織を修復する作用。自律神経の副交感神経系を優位にしてリラックスする作用があります。もちろん身体を洗ってキレイにといった役目もあります。


長年皮膚科医をしていると『お風呂はどうしましょう』と相談される事が多いです。  

お風呂に入る事によってキズに菌が感染するかも?キズの治りが遅くなるかも?

後から入る家族に迷惑かけるかも?といったことが気かかっているようです。  


まずキズに菌が感染するリスクはシャワーでの洗い流しであれば大丈夫ですし、浴槽に浸かっても浴槽の数十リットルというお湯で薄められるのでキズに細菌が付いたり家族に伝染したりという事は起こりません(出血やジュクジュクとしている時は家族の入った後に入られるのが気分的にいいかもしれません)。


キズの治りに関しても洗い流してキレイに保ち血のめぐりを良くすることは治りを早めます。

以前からキズの治りに関して、消毒はキズから浸み出した皮膚を修復させる細胞に影響を与える為キズの治りを遅くするとの事で消毒するより水道水で洗い流すことが勧められています。  


お風呂での洗い方ですが、ナイロンタオルでゴシゴシとすると洗った感がありますが皮膚表面の皮脂膜や角質層を削り取って痒みを伴う皮膚炎の原因になったりします。手のひらに石鹸を付けて優しく洗いましょう。ナイロンタオルを使わないと洗った感じがしない、キレイになったか不安と言われる方々がおられますが、実際手が汚れた時に手と手を擦り合わせてキレイに洗えますので大丈夫です。


また皮膚が乾燥しがちな方は毎日石鹸を使うと肌の乾燥をより強めたりします。あまり汗をかかない寒い時期は 2〜3日に1度石鹸を使うぐらいでその他の日はお湯で洗い流して浸かるだけの方がいい時もあります。


私も季節によって洗い方を考えてます。


皆さんも工夫してお風呂でリフレッシュしてください。